二宮尊徳に学ぶ二宮尊徳翁の「報徳の教え」3つの柱
二宮尊徳翁の「報徳思想」を形成する3つの柱とは、「勤労・分度・推譲」という考え方である。
勤労
「勤労」とは、「積小為大」という言葉に代表される考え方で、大きな目標に向かって行動を起こす場合でも、小さなことから怠らず、つつまし勤め励まなければならないという教え。「今蒔く木の実、後の大木ぞ。」という、尊徳翁の有名な言葉が残されている。
分度
「分度」とは、適量・適度のことで、分度をしっかり定めないから困窮し、暮らし向きもよくならないのだという考え。家計でもは仕事でも、現状の自分にとって、どう生き、どう行動すべきかを知るということが大切だとする教え。
推譲
「推譲」とは、肉親・知己・郷土・国のため、あらゆる方向において譲る心を持つべきであるという考え。分度をわきまえ、少しでも他者に譲れば、周囲も自分も豊かになるものだという教え。