本校の文化祭「東翠祭」初日の9月29日(土),午前10時00分より第1アリーナにてPTA教養部ならびに学校主催の「平成24年度 花巻東高等学校 文化講演会」が開催された。
本校が標榜する本校の教育理念“夢を持たせ,追わせ,かなえさせる”の「立志夢実現」教育に最もふさわしい講師,元古川商業高校バレーボール女子部監督で,現在は東北福祉大学特任教授の国分秀男先生を招聘し,「 夢を見て! 夢を追いかけ! 夢を食う! 『日本一への道』 」という演題で,ほぼ90分ご講演いただいた。
先生は,高校女子バレーボールの指導者として,環境や選手に恵まれないところを研究に研究を重ね,努力に努力を重ね,3年目にして宮城県を制覇。それを皮切りに県レベル以上の大会では150回の優勝を。さらに全国大会でも12回の全国制覇を成し遂げた名伯楽として有名である。
先生は2枚の白板を使い,映像を駆使して,エネルギッシュに「努力は必ず報われる」ことを力説された。先ず“消極的ではなく有言実行”になること,夢を口に出して言う,紙に書いて張ること。そして夢を見つける方法として“良いもの(映像など)・良い話(人など)・良い本(偉人伝など)に触れること”特に読書は,多方面から考える力や知恵と工夫を生む。一流の人はたいてい読書家であると。さらに人の能力にはさしたる差はない。差は“素直さと努力”によって生まれる。そして夢がまだ見つかっていないと悩んでいる生徒や,夢に向かって頑張っていてもうまくいかない生徒には,“今を笑顔で前向きに一生懸命生きること”がたいせつだと。「明元素」(明=明るく・元=元気に・素=素直)に生きることがたいせつだと説かれ,生徒を鼓舞された。
本校でも,普段から同じような教育が実践されていても,本校以外の先生から諭されるとまったく捉え方や感動が異なるものと思う。生徒は長時間にわたる講演でも目の色を変え,真剣にて講演に聞き入っていた。
この瞬間から生徒の発する“言葉”が変わり,“意識”や“行動”が変わり,“結果”が変わるのである。
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