花巻東高等学校

　11月4日（水），菊池雄星君をドラフト会議で一位指名した西武ライオンズ球団が指名のあいさつにおいでになるということで，取材陣が本校に押しかけていたときであった。卒業生である照井次男さん（花巻商業8回卒　旧姓山田さん
石鳥谷好地在住）が，両手に重そうに荷物を持って誇らしげに学校を訪ねてこられた。
　その荷物の中身は，実は本人が今まで収集してきた今年の硬式野球部関係の新聞等の切抜きを収納したＡ３判のファイルブック23冊であった。
　小田島校長先生と大森教頭先生が対応され，それらを拝見して驚きの声を上げていた。
　地方紙の岩手日報・岩手日日はじめ，全国紙からスポーツ新聞等々，ほとんど全ての新聞の銘柄の切抜きファイルである。それらが整然と新聞社ごとに時系列でストックされているのである。
　照井さんに言わせれば，毎朝午前3時から7時までの約4時間，新聞を切り抜いてはどうファイルブックに収納するかを悩みながら作業したそうであるが，「それも，母校愛」と軽く言ってのける。非常にありがたいことである。
　校史や部史編纂にはたいへん貴重な資料になることは間違いなく，追い追いには学校に寄付していただくようお願いしたが，照井さんにとっても労作であり愛着もあって，しばらくは自分のそばに置きたいとのこと。
　ちょうど学校では，今年の硬式野球部の選抜大会から夏の選手権大会，そして秋の新潟国体を含めた活躍の足跡を記念誌に残そうと計画しており，先ずはさっそく貴重な資料として一時借りることにした。
　なお記念誌は，来年1月末の発刊の予定で作業を進めている。

膨大な資料に囲まれて