2年連続,全国高等学校サッカー選手権岩手県二次大会を突破し,県大会の聖地である盛岡南運動公園サッカー競技場に出場してきた本校サッカー部。本年度も岩手県ユース・サッカーリーグ(通称Iリーグ)の1部に所属していることから,1回戦はシードとなり,2回戦からの出場となった。盛岡南を2−0と完封し,勝ち上がってきたのは久慈東高校であった。
本校にとっては,この久慈東戦が緒戦となり,選手たちには緊張感が見受けられた。試合開始早々,本校のミスを逃さず久慈東が先制した。しかしながら,その15分過ぎに期待の2年生フォワードの鈴木雄大選手(水沢中出身)がサイドからの崩したボールを冷静に決め同点とする。ここから,それまで緊張していた選手たちの動きも本来の動きに変わってくる。立て続けにミニ国体に出場した1年生MF今松諒平選手(金ヶ崎中出身)が駆け上がり,勝ち越しのゴールを決める。それに呼応するかの如く,後輩の奮起に負けまいと3年生フォワードの藤山翔太選手(萩荘中出身)が貫禄の3点目を奪う。途中相手フリーキックで失点するものの,同じくミニ国体出場の1年生フォワード齊藤佳祐選手(飯豊中出身)が相手ゴールキーパーまで交わし4点目,さらに鈴木雄大選手の振り向きざまのシュートで5点目。そして3年間努力してきた途中出場の滝本康弘選手(乙部中出身)が,ボレーシュートを決め,多くの観客が沸きあがり勝利を決定づけた。選手たちには笑顔が戻り,Iリーグで2敗している専大北上戦に備えることとなった。
翌日10月17日(日),Iリーグ1部同士の好カードゲームだけに観戦客も多い中,キックオフとなった。
雨によるピッチは,本校チームの本来のスタイルであるパスを難しくさせ,大部分の時間が予想通りの空中戦になった。駅伝のたすきを繋ぐように,パスをつなぎたくてもピッチが思うに任せない。それでも決して「あきらめない,あきらめなければ可能性はゼロではない」と教えられている選手たちは必死に,ひたむきにボールを追った。確か,昨年度の決勝大会も雨に苦しんだ。その時のことを思い出させるかのように無残にも試合終了のホイッスルが無残にも鳴り響いた。スコアは0-2であった。
感動が人を成長させ,心を打つ。選手たちの涙に高校サッカーをやりきった姿と,少しの悔しさが交錯し,ともに戦ってきた仲間たちのたいせつさを感じながら平成22年度花巻東高校サッカー部の選手権大会は幕を閉じた。 |