先制したのは本校,主砲の一振りだった。
2回裏,この回先頭の4番大谷翔平選手が,2−2と追い込まれた後の決め球スライダーに反応し,その打球は美しい放物線を描きライトスタンドへと消えていった。本校に勇気を与える一発で1−0と先制した。
流れに乗った本校は4回,4番大谷選手が四球で出塁。1死後,6番後藤湧大選手(江刺一中出身)が内野安打でつなぎ,7番田中大樹選手(江釣子中出身)のライト前ヒットで大谷選手が生還。強豪相手に序盤は2−0とリードする展開となった。
しかし,中盤に流れが変わる。
5回裏を3者凡退で抑えられると,6・7回と相手の強力打線に捕まった。昨夏以来の公式戦登板となった大谷投手にも疲れが見え始め,5失点。
9回には守備がほころび,ノーヒットで4点を失ってしまい,2−9で敗れた。
本校は,春夏合わせて8回目の甲子園出場であるが,地元近畿勢との試合は初。また,いつもと違った甲子園の雰囲気であった。序盤をリードする展開となったが,相手は過去4回のセンバツで初戦敗退のない大阪桐蔭。大谷投手の球数が増えた後半に勝負をかける試合巧者ぶりにやられてしまった。
いつも,プレッシャーを力に変えてきた硬式野球部。自分たちの野球ができずに今回は悔しいだろうが,これで終わったわけではない。2012年度の野球は始まったばかりである。今年度最初の公式戦が甲子園だったことに感謝をして,夏の日本一へ向け,まさに「逆転の花巻東」を実現して欲しい。
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