春を感じさせる青空の下，「第62回 平成24年度 岩手県サッカー選手権大会」が，県営運動公園サッカー場他にて開幕した。
　この歴史ある大会は，全国大会につながる大会として，Jリーグのチームを始め，社会人を中心とした多くのチームが出場している。
　岩手県においては，昨年度優勝してJリーグ昇格を目指しているグルージャ盛岡をはじめ岩手大学・富士大学など，東北のリーグ戦においても上位に入っている大学なども参加している。高校のチームにおいては，Iユースリーグ上位に入賞したチームのみに出場資格が与えられ，本校も昨年度リーグ戦において1部において第3位入賞の実績が認められ，参加権が与えられ挑戦した。
　本校の試合は5月13日（日），盛岡市県営運動公園ラグビー場にて，12時20分に開始した。相手は北上の社会人チームセレソ北上であった。大人相手の試合で，なるべく接触プレーは避け，ボールを動かしながら攻める展開を心掛け，その通りの展開となった。ボールを保持している時間は8：2の割合で本校が上回っているものの，最終ラインで体を張ってくる相手にファールをもらいながらも攻めあぐんだ。そして一つのミスを相手に突かれ先制点を許してしまう。しかしながら，本年度開幕しているＩリーグにおいて5戦負け無しで1位を保持し続けている本校は，すぐに同点に追いつく。星颯選手（江釣子中出身）のスルーパスに反応した齊籐佳祐選手（飯豊中出身）が技ありのゴールを決めた。
　この日，高等学校総合体育大会を見据え，3年間努力し続けてきている生徒にもチャンスが与えられたが，1対1のスコアのまま，競技規定により延長戦なしのすぐＰＫ戦となった。
　相手は社会人としての経験値もあるため，5人全員が成功し，本校は4人目のシュートが相手ゴールキーパーのファインセーブにより阻止され，結果4対5により敗戦となった。
　応援席にはたくさんの保護者をはじめとする本校サポーターが訪れており，サッカーができるすばらしさを感じながら，高総体に向け気持ちを引き締める選手の姿が感動的であった。