ホーム
花巻東高等学校 ホーム 学校概要 施設設備 学習活動 進路実績
生徒会活動 学校行事 課外活動 国際交流 学習メディアセンター
  学校保健・安全防災 教職員研修 問いあわせ    
 
 
花巻東高等学校

 前夜からの雨が心配されたが,例年より1週間早い7月7日(土)午前9時30分より,盛岡市三ツ割の岩手県営球場にて「第94回 全国高等学校野球選手権岩手大会」が開幕した。
 皮肉なことに今年は空梅雨でありながら,前々日頃より梅雨を思わせるような降雨。しかし,天も高校球児の熱い思いを察したのか,開会式の前には雨も上がり,県下から73校が集い,選手の入場が始まった。
 先導を務めるのは本校のソフトボール部主将の小原志麻さん(東和中出身)。毎年,県高総体ソフトボール競技の優勝チームの主将が務めることになっている先導を,本大会は3年ぶりに本校ソフトボール部主将が務める。若者らしくはつらつとして胸を張り,大きく腕を振り,ももの上がった行進は堂々としていてたいへん立派であった。
 そして小原さんに先導されて優勝旗を掲げて先頭で入場するのが花巻東ナイン。これも実にみごとであった。本校は,本大会第3シードとして2年連続7回目の優勝を,是が非でも成し遂げ,真夏の殿堂甲子園での活躍を狙いたい。
 さて本大会は,本校・盛岡大附・一関学院が投打ともに抜けた存在であり,この3強を軸とした優勝争いになりそうである。本校は,主戦の大谷翔平選手(水沢南中出身)を軸にして,左の小原大樹選手(滝沢二中出身)・右の佐々木毅選手(大平中出身)と,投手陣が安定している。攻撃では,1番の大澤永貴選手(三崎中出身)・4番の太田知将選手(見前中出身)・春季東北大会で3本のホームランを放った高橋恒選手(小山中出身)などがそろっている。
 盛岡大附は,主戦の出口心海選手が140キロを越えるストレートとスライダーを武器に安定している。それに加え,春季東北大会ベスト4に入った強力打線が鍵を握る。一関学院は,左の鈴木選手・右の白鳥選手を中心に投手陣が安定している。そして,打線は1番から9番までそつがない。
 また,春4強の盛岡三や水沢・宮古商・盛岡工・盛岡市立など,公立シード勢の奮闘が期待されている。
 組み合わせブロックごとに見ていくと,第一ブロックは春季県大会優勝校の盛岡大附が専大北上といきなり激突する好カードとなっている。シード盛岡市立のほか,春季県大会に出場した黒沢尻北・福岡・釜石商工が追う。昨年8強に勝ち進んだ大船渡の戦いにも注目したい。
 第2ブロックでは,一関学院が中心か。昨夏ベスト8の盛岡中央が入ったことで混戦になりそうである。シード水沢は,高田との緒戦。実力校同士の好勝負が期待される。前回8強の盛岡一は,春の県大会出場を逃した悔しさをぶつける。
 第3ブロックは本校が優位に立つ。宮古商は,上位進出で沿岸勢唯一のシード校として意地を見せられるか。盛岡四は春の地区予選で盛岡大附と盛岡三をともに下しており,実力十分。台風の目になりそうな存在だ。
 第4ブロックでは,シード校の盛岡三・盛岡工を軸に春の県大会出場10校がひしめく激戦区となっている。盛岡工対盛岡北は,春の地区敗者復活戦で県大会切符を争った因縁の対決。地区第1代表の久慈も上位を窺う。
 本校は,どんな強豪であろうとも,決して屈してはならない。2年連続7回目の甲子園で,悲願を達成しなければならないのだから…


小野選手が先導する
  優勝旗を携え堂々の行進
小野選手が先導する   優勝旗を携え堂々の行進

花巻東高等学校ナイン一覧
部 長 流石 裕之 教諭
監 督 佐々木 洋 教諭
コーチ 松田 優作 常勤講師
 
背番号 氏  名 学 年 出身中学校
1 大谷 翔平 選手 3 水沢南
2 佐々木隆貴 選手 3 大 槌
3 高橋 翔飛 選手 3 江釣子
4 太田 知将 選手 3 見 前
5 後藤 湧大 選手 3 江刺一
大澤 永貴 選手 3 三 崎
7 田中 大樹 選手 3 江釣子
8 千葉 峻太 選手 3 東 山
9 高橋  恒 選手 3 小 山
10 大向 優司 選手 3 長 内
11 佐々木 毅 選手 3 大 平
12 小原 大樹 選手 3 滝沢二
13 山根 大幸 選手 3 崎 山
14 古水 将寛 選手 3 北 陵
15 皆川 清司 選手 3 小 川
16 木村  隼 選手 3 一 関
17 山下 駿人 選手 2 一 戸
18 武田 大生 選手 2 末 崎
19 泉澤 直樹 選手 2 北 陵
20 鹿糠 俊輝 選手 2 久 慈
小原 拓人 選手 3 飯 豊
谷藤  猛 選手 3 見前南
阿部 星弥 選手 3 釜石東

硬式野球部集合写真
 
みなさまの応援を,よろしくお願いいたします。

本校の試合予定日(天候により,変更になる場合があります。変更になった場合には修正日を記します。)
試 合 試合日 開始時間 試合会場 修正日
2回戦 7月10日(火) 09:00 県営球場  
3回戦 7月13日(金) 11:30 県営球場 7月12日
4回戦 7月17日(火) 14:00 県営球場 7月16日
準々決勝 7月18日(水) 12:30 花巻球場  
準決勝 7月19日(木) 12:30 県営球場  
決 勝 7月26日(木) 10:00 県営球場 7月25日

これ以後,本校の試合結果を随時掲載いたします。

試合結果速報

 

  決勝戦 対 盛岡大学附属高等学校 7月26日(木)10:00~ 晴れ 岩手県営野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
盛岡大付 0 1 3 0 0 1 0 0 0 5
花巻東 0 0 0 0 1 0 0 0 2 3

花巻東                          
投 手:大谷翔平選手(水沢南中出身)・小原大樹選手(滝沢第二中出身)・大谷翔平選手
捕 手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)
3塁打:髙橋恒選手(小山中出身)
2塁打:泉澤直樹選手(北陵中出身)

 

 先発は大谷翔平投手。初球から150キロを記録し,初回を三者凡退に抑えたが,2回以降は高めに浮いたストレートを狙われる。3回には,4番バッターにレフトポール際に運ばれ,0対4と追う展開となる。
 序盤に点差を縮めたい本校は5回,この回先頭の髙橋恒選手がライトオーバーの3塁打でチャンスを作り,続く泉澤直樹選手のレフト線2塁打と連続長打で1点を返す。代打後藤湧大選手(江刺一中出身)が送りバントを決めて1死3塁とし,続く佐々木隆貴選手がセンターへ浅いフライを打ち上げた。ここで三塁ランナー泉澤選手は果敢にホームへ走ってくるが間一髪タッチアウト。1点止まりとなる。
 すると6回,相手に2本の2塁打を浴び,再び4点差とされる。
 打線は相手投手の巧みなコントロールに翻弄され,6・7・8回と三者凡退に抑えられる。
 そして,最終回。先頭の大澤永貴選手(三崎中出身)がデッドボール(この試合はじめての四死球)で出塁すると,代打木村隼選手(一関中出身)がライト前ヒットで続きチャンスを得る。ここで大谷翔平選手が力強くライトへはじき返し1点。4番太田知将選手(見前中出身)がファーストへのファールフライとなるが,勢い余ったファーストがベンチへ転倒し,ランナーはそれぞれ1つずつ進塁が与えられ1点を返す。しかし,本校の粘りもここまで。2死から髙橋恒選手が放った打球はセンター正面へ。万事休す。3対5で敗れ連覇は成らなかった。

 プロ野球オールスターと雨の順延で準決勝から中6日。大谷投手が万全な状態で臨める本校にとっては有利と思われたが,それ以上に相手に十分な対策を練られる時間を与えてしまったことで,そのストレートを攻略されてしまった。本校は緊張からか少々固さが見られたのに対し,大谷投手のストレートを狙うことに絞っていた盛附打線はその1点に集中し,序盤にたたみかけてきた。
 3回にはまさかのホームランを浴びてしまい,その4点差は終盤まで縮めることはできなかった。最終回まで流れを渡さなかった相手の出口投手を褒めるしかない。8回まで無四球4安打1失点とほぼ完璧に抑え込まれてしまった。
 岩手大会で,これだけレベルの高い戦いは今まであっただろうか。本校には投打に優れた大谷選手を始め,県内の個性あふれる選手が集まり,盛大付はその大谷投手を打てななければ甲子園にはいけないと,そのことを目標に互いに意識しあい,努力を重ねてきたことでこのようなみごとな決勝戦となったのだろう。甲子園大会にも匹敵するようなレベル高い試合ができたことに誇りを持って欲しい。
 感動をありがとう。応援団のみなさまも,たいへんお疲れ様でした。


■ 決勝フラッシュ  

いざ決戦
  大谷選手のホーム
いざ決戦   大谷選手のホーム

9回の裏,大澤選手を塁に置き,木村選手がライト前でつなぐ
  大谷選手がライトへタイムリー
9回の裏,大澤選手を塁に置き,
木村選手がライト前でつなぐ
  大谷選手がライトへタイムリー

スタンドも盛り上がる
スタンドも盛り上がる

大澤選手が生還
  太田の犠牲フライで,木村選手も生還して2点差
大澤選手が生還   太田の犠牲フライで,木村選手も生還して2点差

大谷選手は3塁まで進塁する
  恒選手にアドバイスする大澤主将
大谷選手は3塁まで進塁する   恒選手にアドバイスする大澤主将

万事休す,ゲームセット
  準優勝の表彰式
万事休す,ゲームセット   準優勝の表彰式

メタルを首に掛けてもらう
メダルを首に掛けてもらう


 

  準決勝 対 一関学院高等学校  7月19日(木) 12:30~ 晴れ 岩手県営野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
一関学院 1 0 0 0 0 0 0     1
花巻東 0 0 4 4 0 1 ×     9

花巻東                            (7回コールド)
投 手:大谷翔平選手(水沢南中出身)
捕 手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)
2塁打:大谷翔平選手

 

 先発はエースの大谷翔平投手。メンバー発表の場内アナウンスに拍手がわき起こる。
 1回表,相手の先頭バッターを変化球2球で簡単に打ち取ると,続く2番バッターには150キロのストレートを中心に組み立て,三振に抑える。上々の出だしかと思われたが,ややボールが高く,続く3・4番に連打を浴び1点を失う。
 点は失ったものの,2回以降は150キロを超えるストレートと鋭い変化球が決まりだし,相手打線を封じる。
 本校は3回,今大会11打数8安打と当たっている先頭の佐々木隆貴選手がレフト前ヒットで出塁。2死後,3番大谷翔平選手が左中間にツーベースを放ち,自らのバットで同点に追いついた。ここから打線がつながる。4番太田知将選手(見前中出身)がセカンドへの内野安打,5番髙橋翔飛選手(江釣子中出身)の死球で満塁のチャンスを作り,6番髙橋恒選手(小山中出身)・7番泉澤直樹選手(北陵中出身)の連続タイムリーで,2死から一挙4得点を挙げ逆転に成功した。
 勢いづいた調子は4回も止まらない。1死後,大澤永貴選手(三崎中出身)・千葉峻太選手(東山中出身)の連続ヒットと大谷翔平選手の四球で満塁となり,4番太田知将選手の内野ゴロの間に1点。続く髙橋翔飛選手,髙橋恒選手(小山中出身)の2連打でさらに3点を加点。8対1と試合をほぼ決定づけた。
 大谷翔平投手の球速は回を重ねても衰えることなく,むしろ速さを増していく。
 6回表,2死ながら1・3塁というピンチとなる。ここで大谷投手がギアチェンジ。それまで150キロ中盤だったストレートが157キロ,159キロと上がっていく。そしてついに,この試合83球目に投じたストレートがなんと160キロ。10個目の三振を奪取し,ピンチを切り抜けた。
 6回裏に,相手のバッテリーミスで1点を加点し,9対1とさらに引き離す。7回は三者三振に抑え,7回コールド勝ちを収めた。

 今大会は4人の投手陣で勝ち抜いてきた。今までは,小原大樹投手・佐々木毅投手・山根大幸投手が先発をして,大谷翔平投手が要所を締めるといった形で勝ってきた。ここまで大谷投手は2回と2/3しか投げていない。万全を期しての登板となった。初回から150キロ台を連発して終盤まで持つのかといった心配もなんのその。6回にはついに160キロを出した。この160キロは,もちろん大谷投手の力ではあるが,状態の良さに加え,マウンドの質感,気温・湿度,試合展開,球場内の雰囲気等,たくさんの要素が加えられ,そしてなんといっても大谷投手以外の3投手が頑張って勝ち抜いてきたからこそ出た数字である。緒戦から大谷投手がフル回転で戦ってきたとしたら,この準決勝で160キロは出ただろうか。そういう意味でもこの160キロというのは,本校硬式野球部の選手層の厚さが成せた数字と言えよう。
 プロ野球オールスターの影響で,決勝戦まで5日空くことになる。全国の高校野球ファンも大谷投手が甲子園で投げる姿を見たいだろう。しっかり調整をして決勝戦へ臨んで欲しい。


■ 準決勝フラッシュ  

3回の,太田選手の安打
  続く,高橋恒選手
3回の,太田選手の安打   続く,高橋恒選手

連続タイムリーで塁間を激走する
  翔飛選手のヒット
連続タイムリーで塁間を激走する   翔飛選手のヒット

大澤選手が掻い潜る
  大谷選手もホームへ
大澤選手が掻い潜る   大谷選手もホームへ

点が入って喜ぶ応援団
  大谷選手の力投
点が入って喜ぶ応援団   大谷選手の力投

高校球児初の球速表示
高校球児初の球速表示


 

 準々決勝 対 盛岡第四高等学校  7月18日(水) 12:30~ 晴れ 花巻球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻東 0 0 0 0 2 0 0 0 1 3
盛岡四 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

花巻東
投 手:小原大樹選手(滝沢二中出身)・大谷翔平選手(水沢南中出身)
捕 手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)
3塁打:佐々木隆貴選手

 
 本校の先発は,今大会2度目の先発となる小原大樹投手。1回裏にヒット・四球・失策で2死満塁のピンチとなるが,後続を三振に抑え,無失点で切り抜ける。
 2回裏は三者凡退に抑え,なんとか流れを引き寄せたい。 3回表の攻撃,先頭の小原大樹選手がセンター前ヒットで出塁。その後,1死1・2塁のチャンスを迎える。ここで2番千葉峻太選手がファウルを9球も打つ驚異の粘りを見せる。 しかし三振に倒れ,続く大谷翔平選手もセンターフライに打ち取られ無失点に終わる。
 小原大樹投手は,3回裏・4回裏と低めの変化球が冴え,いずれも三者で打ち取り,流れを相手に渡さない。
すると5回表,3回と同じように1死1・2塁で千葉選手を迎える。ここで千葉選手は三塁線へ絶妙なセーフティバントを転がし,三塁手はどこにも投げられず,1死満塁で大谷選手という絶好のチャンスを得る。しかし,大谷選手の打球はショートフライとなり,迎えるは4番太田知将選手(見前中出身)。太田選手は3球目をセンターにはじき返し,待望の2点を先制する。
 グラウンド整備後の6・7・8回は3人ずつに抑えられ,相手はランナーを出すが点数に結びつかないという展開となる。8回裏も先頭バッターをフォアボールで出し,いつ点数を取られてもおかしくない流れとなる。1死後,小原投手から大谷投手へスイッチ。うなる150㎞のストレートに球場内がどよめく。あまりの球の速さに一塁ランナーは焦ったのか,飛び出して1・2塁間に挟まれてしまいタッチアウト。後続もセカンドフライに打ち取り,流れを呼び戻す。
 9回表2死2塁,佐々木隆貴選手がしぶとく一塁線へ落ちる打球を放ち,欲しかった3点目を得る。9回裏は,大谷投手が3人をピシャリと抑え,3対0で勝ち,準決勝進出を果たした。

 昨年度は準決勝で対戦し,4対3でなんとか逃げ切った相手。厳しい展開が予想された。
 打線は4回戦までの調子が嘘のように抑えられたが,毎回そう簡単に打てるものではない。連戦続きに加え,今シーズン1番の暑さということで,体力的にも精神的にもタフな試合。その中で良く打った太田知将選手。さすが4番である。5回表の1打が無かったらどうなってたかは分からない。まさに殊勲打。
 そして,小原大樹投手がこの暑い中でも集中力を途切らすことなく,低めに丁寧に良く投げた。 終盤こそ大谷選手にマウンドを譲ったが,被安打3の無失点10奪三振は小原投手の真骨頂。次戦にも大いに期待できる内容だった。
 地元花巻球場ということで,平日にもかかわらず,外野席を開放する程の観客。大谷投手は公式戦初となる花巻球場のマウンド。盛り上がったし,速かった。
 今大会初の全校応援ということで少々のぎこちなさは否めないが,30℃を超す炎天下,生徒は精一杯の応援をした。この声援が選手にとって励みとなり,いつも以上の力を生むことは間違いない。みんなの力で準決勝も突破だ。

■ 準々決勝フラッシュ  

立ち上がりランナーを背負い力投する小原選手
  千葉選手のセーフティーバント
立ち上がりランナーを背負い力投する小原選手   千葉選手のセーフティーバント

太田選手の2点タイムリー
  1点目
太田選手の2点タイムリー   1点目

大澤選手が掻い潜る
  守備でも見せる太田選手のジャンピングスロー
2点目   守備でも見せる太田選手のジャンピングスロー

隆貴選手が技ありの1塁線へダメ押し
  試合終了
隆貴選手が技ありの1塁線へダメ押し   試合終了


 

 4回戦 対 伊保内高等学校 平成24年 7月17日(火) 14:00~ 晴れ 岩手県営野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
伊保内 0 0 0 0 0         0
花巻東 0 4 2 1         10

花巻東                    (5回コールド)
投 手:佐々木毅選手(大平中出身)ー捕  手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)
3塁打:大谷翔平選手(水沢南中出身)
2塁打:大澤永貴選手(三崎中出身)・佐々木毅選手

 
 本校の先発は今大会初登板の佐々木毅投手。1回,立ち上がりを攻められピンチを招くが,ショート大澤永貴選手の好守備により失点を防いだ。
 本校は2回,先頭の高橋恒選手(小山中出身)が,レフト前ヒットで出塁するとそこからチャンスが広がり,佐々木隆貴選手・大澤永貴選手,田中大樹選手(江釣子中出身)の3連続タイムリーで4対0と主導権を握る。
 3回には,佐々木毅選手のタイムリー2塁打などで2点を加点。4回には髙橋翔飛選手(江釣子中出身)のタイムリーで7対0とした。
 先発の佐々木毅投手は,初回こそ固さが見られたが,2回以降は低めをつく丁寧なピッチングで5回まで被安打1・奪三振5と相手打線を抑えた。
 5回裏,1死2・3塁の好機に代打木村隼選手(一関中出身)がレフト前タイムリーを放ち8対0。その後,再び2・3塁とし,大向優司選手(長内中出身)のツーランスクイズで10対0,試合が決した。

 打線のリズムは守備で作るもの。5回コールドとなったが,打線以上に要所で締めた守備が印象的だった。初回,1死2・3塁のピンチにショート大澤選手の好判断でダブルプレーをもぎ取り無失点。3回には,無死1塁のバントの守備で見せた佐々木毅選手の好フィールディング。5回の太田知将選手(見前中出身)・大澤選手による華麗な4-6-3のゲッツー。この3回の併殺が打線に好影響を与え,9安打10得点につながった。
 さあ,この調子で次の準々決勝も突破だ。

■ 4回戦フラッシュ  

塁に出ては盗塁
  大澤選手のタイムリー
塁に出ては盗塁   大澤選手のタイムリー

田中選手も続く
  ホームでクロスプレー セーフ!
田中選手も続く   ホームでクロスプレー セーフ

佐々木毅選手の力投
  打ってもタイムリー
佐々木毅選手の力投   打ってもタイムリー

大澤選手が横っ飛びで投手を盛り上げる
  最後は大向かい選手のツーランスクイズ
大澤選手が横っ飛びで投手を盛り上げる   最後は大向かい選手のツーランスクイズ


好調打線炸裂! 長打で圧倒15安打9得点!
 

 3回戦 対 水沢工 7月13日(金) 曇り 岩手県営野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻東 3 3 0 0 0 2 1     9
水沢工 1 0 0 0 0 0 0     1

花巻東                            (7回コールド)
投 手:小原大樹選手(滝沢二中出身)・大谷翔平選手(水沢南中出身)
捕 手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)
3塁打:佐々木隆貴選手
2塁打:髙橋翔飛選手(江釣子中出身)・大澤永貴選手(三崎中出身)・
     太田知将選手(見前中出身)・大谷翔平選手

 
 好調の打線が初回から猛攻を見せる。
 1死1・3塁の好機に,4番太田知将選手・5番髙橋翔飛選手の連続タイムリーで3点を先制。
 1回裏に1点を返されるが,2回表,先頭の佐々木隆貴選手がセンターへ3塁打を放ち,後藤湧大選手(江刺一中出身)の四球後,1番大澤永貴選手のタイムリーツーベースで5-1。2番千葉峻太選手(東山中出身)がつなぎ,3番大谷翔平選手の内野ゴロの間に1点を加点,序盤で6-1とした。
 5回終了時のグラウンド整備直後の6回,大澤永貴選手と大谷翔平選手のタイムリーで8-1と中押しする。
 先発の小原大樹投手は,持ち味の低めをつく巧みなピッチングが冴えわたり,6イニングを1安打1失点に抑える。
 7回には1死満塁から武田大生選手(末崎中出身)のファーストゴロの間に1点を加点し,試合を決定づける。
 9-1で迎えた7回裏,マウンドへはエース大谷翔平選手が上がる。しなやかなフォームから150㎞を超す快速球を連発。ストレートのみ15球で締めた。
 緒戦に続き15安打と打ちまくった。打つべき選手が打ち,その内容も良い。序盤に点差を広げたことで投手陣をプレッシャーを取り除き,また小原大樹投手のテンポの良い投球リズムが終盤の打線を援護した。そして,大谷翔平投手への必勝リレー。4回戦以降もこのリレーが見られそうだ。

■ 3回戦フラッシュ  

翔飛選手がこのボールをタイムリーに
  ベンチ前で円陣を
翔飛選手がこのボールをタイムリーに   ベンチ前で円陣を

安定したピッチングの小原選手
  佐々木監督にアドバイスをされる小原選手
安定したピッチングの小原選手   佐々木監督にアドバイスをされる小原選手


 

2回戦 対 宮古水産高等学校 7月10日(火) 9:00~ 晴れ 岩手県営野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9
宮古水産 0 0 0 0 0         0
花巻東 3 5 1 3 ×         12

花巻東                    (5回コールド)
投 手:山根大幸選手(崎山中出身)
捕 手:佐々木隆貴選手(大槌中出身)・山下駿人選手(一戸中出身)
本塁打:大谷翔平選手(水沢南中出身)
3塁打:太田知将選手(見前中出身)・山根大幸選手
2塁打:大澤永貴選手(三崎中出身)・太田知将選手

 
 いきなり主砲の一発が飛び出した。
 初回,無視2・3塁から大谷翔平選手が追い込まれてからの変化球をライトへ特大のホームランを放ち先制。
 2回には,大澤永貴選手・太田知将選手・髙橋翔飛選手(江釣子中出身)のタイムリーで一挙5得点を挙げ8対0。
 3回には,先頭の佐々木隆貴選手がレフト前ヒットで出塁すると,死球などで1死2・3塁とチャンスを広げ,古水将寛選手(北陵中出身)の内野ゴロの間に1点を加点。
 続く,4回には山根大幸選手・山下駿人選手のタイムリーで12対0とした。
 投げては,山根大幸選手が相手打線を1安打に抑え,5回コールドで3回戦進出を決めた。
 大差になるときはエラーが絡むものだが,この試合は両チームノーエラー。点差は広がったが,きびきびとした好ゲームだった。
 甲子園では,夏は打つチームが制すると言われる。 12安打12得点と打ちまくった本校は,上々の滑り出しと言えよう。この勢いで3回戦も突破だ。


■ 2回戦フラッシュ  

大谷選手のホームランシーン
  大澤選手のタイムリー
大谷選手のホームランシーン   大澤選手のタイムリー

打たせて取る
  山下捕手のリードも冴える
打たせて取る   山下捕手のリードも冴える


トーナメント表





 第94回 全国高等学校野球選手権岩手大会が開幕するとともに,みな様より熱い・熱いメッセージが届けられております。
 届けられた順にご紹介させていただきます。(最新のが,上に来るように配置してあります。)
 なお,応援メッセージの受付は syo@hanamakihigashi-h.ed.jp です。


 遠く横浜より,岩手県決勝戦,応援していましたが,残念でした。
 大谷君,夢をありがとう。落ち着けば,次の目標が見えてくることでしょう。
 まだまだ成長過程です。高校で果たせなかったことを,大リーグでもなく,日本プロ野球界でもなく,
 ぜひ大学に進学して神宮で完成させてください。
 そんなことを勝手に願っています。
 今後の活躍を楽しみにしています。
 今日,先輩の雄星君が素晴らしいピッチングで1勝を挙げてくれましたね。後輩の活躍に
 元気をもらい,頑張っているOBです。
 花巻ナイン,お疲れ~~。

7月27日 小原 昇 様  
 

 昨日の決勝戦 観戦したひとりとして。
 誠に残念な結果となり,岩手の高校野球を心底愛している者にとって憤りを感じ得る一戦となりました。
 まさしく幻の(略)になったということです。あれほど目の前で起きた出来事が岩手県民の大きな期待と 被災した県である花巻東高校を応援している全国のファンの期待を裏切る(略)と確信しています。
 もし(略)が覆るならそうしていただきたいものです。
 今年も夏の甲子園で,はつらつとした花巻東高校のみなさんにお目にかかれないことが残念で
 仕方ありません。


7月27日 大谷幼稚園 様  
 夏の大会,お疲れ様でした。
 きっと悔しい思いでいっぱいだと思います。
 私もファンとしてとても悔しいです。でも,選手のみなさんの最後まで諦めない
 姿,応援のみなさんの姿をテレビを通して見ていて,勝ち負けではない何かがありました。
 県外から選手を集めて優勝した盛岡大付よりも,岩手県の選手で準優勝を掴んだ
 花巻東を誇りに思います。
 これからも岩手の花巻東を貫いてください。選手(部員)のみなさんの次のステージでの野球,
 人生を応援しています。
 そして新チームのみなさんの活躍を期待しています。
 これからも花巻東 硬式野球部を応援しています。
 頑張れ,花巻東!! 

7月26日 y522 様  
 がんばれー

7月23日 nao 様  
 がんばれー

7月23日 nao 様  
 私は,熊本県の学生ですが花巻東を応援してます。
 熊本なので,テレビでは応援できませんが,頑張ってください。
 甲子園絶対出場,祈ってます

7月21日 Hi-mina 様  
  岩手の強敵を破って,甲子園への切符を手にすることを信じています。
  みなさんなら絶対に成し遂げられると思います。
  テレビの前で応援しています。
  応援画像を作ったので添付しました。ぜひ見ていただけると幸いです。
  頑張れ,岩手の誇り 花巻東!!
y.y 様  



 

Copyright (C) 2004 Hanamakihigashi High School. All Rights Reserved.