活字離れ,読書離れの社会的現象と少子化に伴う高校再編成による統廃合の進展に呼応するかのように。部門への応募数は減少の一途をたどってきた。 (中略)
時代の趨勢から応募数増大の可能性は薄く,20回を機に何らかの対策を講じる必要を考慮していた。
杞憂だった。蓋を開けてみると,7校から14もの応募があり,しかも前年に劣らない質的内容だった。
まず,過去19回のうち,最優秀賞7,優秀賞4,特別賞2,学校賞1回の受賞歴をもつ花巻東高の学習メディアセンター誌(図書館報)の「Shinonome」は「情報化社会」と「生涯学習」の両面の現代的意義を見据えながら読ませる工夫が巧みな構成で全紙面に開花している。 (後略)
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