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9月3日(木),第5回になる「平成21年度 環境セミナー」が,第1アリーナで開催された。 今回の講師は本校の卒業生(商S47卒)であり,現在葛巻町議会議員4期目の橋場清廣氏であった。 橋場氏は「地球環境問題に,自分たちができること」と題し,後輩たちに環境破壊の現在を知らせ,岩手県葛巻町が取り組むクリーンエネルギーの開発や消エネについて説明され,我々一人ひとりが実践しなければならないことの大切さについて熱く語られた。 このセミナーは,今年度は8月31日(月)から一週間,「かけがえのない地球の環境を守ろう」をスローガンとして,本校学習メディアセンターが主催をして取り組んでいる「アースウィーク」のメイン行事ともなっており,当日は,生徒・教職員の他,保護者の方々も参加され,ともに地球環境の保護について学ばれた。 この後生徒は,「(地球環境を守るため,)未来のためにできること」といった 題で作文をしながら思索を深め,実践活動に移っていくことになっている。 |
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進行 |
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松 岡 総務部長 |
1. |
開会のことば |
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大 森 教 頭 |
2. |
講師紹介 |
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小田島 校 長 |
3. |
講 演 |
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橋 場 清 廣 氏 |
4. |
花束贈呈 |
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佐々木 康 輔 学習メディアセンター委員長 |
5. |
お礼のことば |
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高 橋 雄 大 生徒会長 |
6. |
閉会のことば |
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大 森 教 頭 |
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橋場清廣氏の講演の骨子 |
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今回のセンバツ野球大会準優勝,全国野球選手権大会ベスト4,おめでとうございます。 私は本校野球部OBで現在県北の葛巻町に住んでおります。 葛巻町は全町山がちな地形であるため,基幹産業は昔から林業と放牧であったわけで,近年も林業と酪農が重点産業であります。特に乳牛が町の人口を超える一万頭が飼育されています。 町では3つの第三セクターを中心として酪農,ヤマブドウを使ったワイン,雑穀を中心とした農産物の専門地を目指して行政を行ってきたが,時代が進むにつれて乳牛の屎尿の処理を始め,不都合なことが目立ってきた。 そこで発想の転換が必要となるわけで,町に沢山ある物で今まで利用が進んでいなかった物に目を向けるようになったわけです。その一つに木製ペレット型ストーブがあります。木製ペレットは材料がおがくずや製材の時にでる木の皮です。 さらに町を取り囲む山の稜線部ですから10年程前に風力発電所を作りました。現在では町の消費電力の2倍を発電しています。 その他,細かな事業の積み重ねが町民の意識を変革し,現在「クリーンエネルギーの町葛巻」の名を広め,全国から視察に来る人がひっきりなしになるようになりました。 なぜ葛巻がうまくいったのか。発想の転換が行える人がいたということ。それを行えない人にはゴミはゴミとしか見えないし,そういう人の方が多いのです。スピードとタイミング。葛巻はその二つに恵まれました。 今,国の進むべき方向は低炭素排出型社会にあります。葛巻の小さな実験が国に,すぐに当てはめることができるとは考えませんし,葛巻の諸問題がすべて片づいたとも考えてもいません。しかしながらたいせつなことはハコ物ではなく,小さな町でも人の意識を変革さえできればある程度のことはできるのだと誇りたいです。 |
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後輩へ地球環境のたいせつさを訴える橋場氏 |
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正義感に燃え故郷のかけがえのない自然を守るため立ち上がった橋場氏 |
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全体風景 |
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講演を終え,校長先生と記念撮影 |
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