公的な機関には,災害が発生した時を想定し,年2回の避難訓練が義務づけられている。
本校でも,大事な生徒の命を保護者から預かっているわけで,集団的自衛の観点から,前期(6月実施)は地震,後期(10月)は火災が発生したと想定し,大掛かりな避難訓練を実施している。
今年度の前期避難訓練は,6月24日(木)に地震が発生したと想定し,特別教育活動の時間に全校で取り組んだ。
当日は,前日からの雨のため,本来の避難場所の校庭から第二アリーナに変更し,そこに避難させた。
校舎内に,けたたましくサイレンが鳴り響き,地震発生による一時非難放送,そして避難開始の放送と同時に避難が始まる。
その結果,避難場所に近い所,遠い所の差はあるにせよ,最初のクラスと最後のクラスの避難完了までの差が5分程度あり,やや真剣さに欠けた訓練だったと言えよう。
講評では,大森副校長先生からもその点への厳しい指摘があったが,普段一生懸命に練習していてさえも,本番で出せる力は100%とは行かないものである。ましてや,いつ起こるか分からない災害に対して,集団であれば秩序ある迅速な「行動」と「意識」を,常に反復練習して身につけておく必要があるのである。先ずは「意識」の問題である。「備えあれば憂いなし」である。 |