12月3日(金)は,待ちに待った岩手大学・岩手県立大学の合格発表の日であった。みごと幸先よく,総合コースから2人が岩手大学への入学を決めた。
1人は,教育学部生涯教育過程・スポーツ教育コースに合格した硬式野球部の長原拓君(東和中出身・電子情報コース)。投手・中堅手として活躍し,俊足を生かして1・2・3番打者としてチームの勝利に大きく貢献した選手である。
長原君は入学時から大学進学を目指し,学業と部活動とを自らに課して両立を果たしてきた。これによって,本校野球部からは6年連続岩手大学への進学を達成し,今春卒業した千葉秀幸君(南都田中出身)・後藤禎隆君(4年生・江刺一中出身)・石井康太君(3年・滝沢二中出身)・菊地豊君(2年・崎山中出身)・川村悠真君(1年・黒石野中出身)に続き,長原君も岩手大学野球部の一員として,大いに大学野球界を盛り上げていってくれるものと期待している。もちろん,勉学にも励み,立派な教育者・指導者としても大成されることを願ってやまない。
もう1人は,人文社会科学部法学・経済課程に合格したソフトボール部の佐藤咲千恵さん(西南中出身・進学コース)。全国高等学校女子ソフトボール選抜大会(大阪)やインターハイ(奈良)に出場。一塁手としてチームに貢献した。
彼女は1・2・3年次を通して成績は常にトップ。クラスにおいても3年間ホームルーム委員長として,クラスをまとめてきた。今年度は主張コンクールにおいてクラス代表として出場し,「『温室デイズ』から見えてきたもの」と題して,堂々と発表。優秀賞を受賞した。
彼女は大学において,高校時代に学んだフェアトレードを広めていくため,経済・法の両視点からのアプローチを探り,持続可能な共生社会に近づくための研究をしたいという,大きな目標を持っている。世界に羽ばたく有為な人材が,ここ花巻から生まれるであろうことを大いに予感させる。
また,同じくソフトボール部の八重樫晴香さん(西南中出身・進学コース)も,岩手県立大学看護学部看護学科に合格した。
八重樫さんはソフトボール部部長として,チームを牽引するため,決して妥協しないひたむきな姿勢を貫き,チームメイトの手本となった。周囲に対する思い遣りや気配りから部員・友人,そして先生方からも信頼の厚い生徒である。3年間の部活動を通して培ってきた力を,保健師として生かしたいと決意し,そのために志望校を絞り,勉学に励んできた。佐藤さんと同様,3年間を通して皆勤,評定はすべて5という,まさに文武両道の範たる人物である。
医療・看護の現場から,ここ岩手を健康で安心して暮らせる地域にしていきたいという思いにあふれている。地域の抱える問題に真正面から取り組み,地域医療の再生のために,大いにその力を発揮していくであろうことを確信する。 |