本校では平成5年度より,広い視野と国際感覚を身に付けた有為な人材育成を目指し,花巻市の(財)花巻国際交流協会が主催する海外派遣事業に参画して,毎年6名から3名の1年生を花巻市の姉妹都市である米国・アーカンソー州ホットスプリングス市ならびに同市にある本校の姉妹校(平成10年姉妹校提携)レイクサイド高校へ派遣してきた。
昨年はインフルエンザの世界的大発生で派遣事業を断念し,2年ぶりの実施となった今回は16回目になる。選考の結果,伊藤誠樹君(大迫中出身)と高橋英大君(江釣子中出身)君の2人が研修生に選ばれた。
また今回は,姉妹校であるレイクサイド高校との交流活動が時代とともにやや衰退してきていることから,その改善と活性化を図るということで大森副校長が引率を兼ね,さらに本校の英語助手トーマス・ホールトン先生(米国・コロラド州立大出身)も通訳として随行することになった。
それに先だって12月21日(火),同行する市内中学生(青少年海外派遣研修事業と姉妹都市等交流研修事業)とともに花巻市役所を訪れ,花巻国際交流協会理事長でもある大石満雄市長を表敬訪問した。
残念ながら,伊藤君は全国私学バレーボール大会に出場中であり参加できなかったが,それぞれ参加者は大石市長に,今回の海外渡航の目的や目標・課題・学習テーマ等を発表。それを受けて大石市長は,「姉妹校交流は,続けていくことが大事だ」と。「市としても支援をする」との力強いメッセージをいただき,さらに市同士が姉妹都市となったいきさつや,ホットスプリングス市が緑の美しい町であり,ナショナルパークの温泉や「日本の文化が向こうでどう解釈されどう取り入れられているのかを勉強してきて欲しい」と。そして帰国後は身近な人に「現地に行ってみるべきであることを説くことによって,民間交流が活発化し,しいては恒久平和につながるのだ」と激励された。
一行は1月6日(木)に日本を発ち,14日(金)に帰国の予定。
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