東京学芸大学や鹿児島大学などで環境問題についての非常勤講師を勤められている松本英輝先生を招聘し,「第8回 平成24年度 環境セミナー」が,6月26日(火)に第1アリーナにて開催された。
司会者による講師入場のアナウンスがなされると,自転車にまたがり颯爽と入場する松本先生の姿に生徒は衝撃を受けていた。先生は,この10年間,自転車で98,000kmを旅しており,自宅から鹿児島大学までの片道130kmも自転車で通うなど,世界各国を旅して環境破壊の現状をつぶさに観察されている。
講演に先立って,大森副校長先生が本校のエコスクールとしての取り組みと歴史について紹介するとともに「本校でも,本年度は5月30日(水)から6月5日(火)までをアースウィークと設定し,エコについて取り組んだ。環境破壊の一原因ともなっている電力を節電するため,テレビ・ゲーム機・パソコンを消して,日頃の電気消費を抑え読書に取り組むことで,昨年度よりもCO2の削減量が3.5倍になった。今日は,将来の地球環境に思いを馳せ,考えを深める機会としてもらいたい」と生徒に対して環境問題への啓蒙に係るあいさつをされ,本日の講師を紹介された。
そして始まった講演では,日頃の先生のエコに対する取組みについて,最初にDVDにて紹介された。さらにノルウェーやフランスなど,環境先進国ヨーロッパでの環境保全への実践活動が映像を通して紹介。街や地域を上げての取組みは,日本と大きな差があることを生徒も学ぶ機会となったと思う。
それでも日本でも近年,地球環境に考慮した新しい街作りが少しずつ実践され始めていることについても教えていただいた。我々がなぜ勉強するのかというと,ここにもヒントがあり,地球や人類の生活を恒久的に維持するために必要な研究や技術,そして科学に携わるために必要だからである。そのような大きな志を持って花巻東の生徒は,特にも勉学に励まなければならないと思う。
先生は,世界の環境破壊について多くの例示を通して紹介された。世界の国々がそれぞれ問題を抱えている。それでも,次の人類の時代を見据えて地域や社会作りに取り組んでいる。人類にとって本当の豊かさとは何なのかを考えながら。便利ではない,そんな本当の豊かな生活を実現させたいものである。
最後に,佐藤武瑠生徒会長が生徒を代表して「今回,私たちは地球一周の旅を見て地球規模での環境問題について学ぶことができた。今後も,節電など個人でできる取り組みから行なっていきたい」と,感謝と決意の言葉を述べ,今年度の環境セミナーが終了した。 |