5月15日(水)は本校の創立記念日である。
その創立記念日に当たり,改めて創立者の遺訓を学ぶことで,勉学やクラブ,そしてその他の活動への励みに繋げて欲しいと,校長先生の「創立記念日にあたって」の文章や学校の歴史の記載されたリーフレットが生徒全員に配布された。
そして,本校の創立者の建学の精神が,二宮金次郎尊徳先生の報徳思想とも相通ずるところから,本年度も第7回になる「平成25年度 学校創立記念 二宮金次郎セミナー」が,第1アリーナで開催された。
今年度は岩手県報徳会理事であり,前岩手県教育委員会委員長を務められた安藤厚先生をお招きできたことから,多くの方々にも講演を拝聴していただきたいと,PTA共催の「平成25年度 花巻東高等学校 文化講演会」も兼ねて開催された。
岩手県は,これまで多くの偉人を生み出している。その中の一人,関東大震災の復興にも尽力した後藤新平氏は,二宮金次郎尊徳先生を,「日本民族が世界に誇るべき,最も偉大なる一人」と称しており,安藤厚先生は「二宮尊徳翁の教訓を,どう生かすか」という演題で,東日本大震災から復興に向かう東北において何が大事で必要なのかについて,二宮尊徳翁の教えをもとに学ぶこととなった。
安藤先生は本校の「立腰教育は,たいへん素晴らしい。」と立志の重要性を生徒に説き,二宮金次郎尊徳先生の様々なエピソードを紹介した。そして「右一歩,左一歩と怠らず,行けば千里の果ても見るべし」という道歌から,尊徳翁の教えを生徒たちの心に刻みつけられた。
最後に生徒を代表して中村章良君(紫波第一中出身)が安藤先生に,「金次郎の教えを今後もたいせつにし,小さなことからコツコツと積み重ねて,学習やさまざまな活動で大きな成果を挙げたい」と抱負を述べ,講師の安藤先生に感謝の思いを伝えた。
なお,二宮金次郎セミナーに先立って,今年も来賓参加者による「二宮金次郎尊徳先生小サミット」が第1会議室で行なわれ,参加者からそれぞれの二宮金次郎尊徳翁への思いが語られ,こちらもたいへん盛り上がっていたようだ。
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