冬季休暇を前に12月20日(金),中期納め式が第1アリーナで実施された。
小田島校長先生のあいさつでは,「中期は,文化活動やスポーツ活動・読書活動など生徒会行事が数多くあった。そこでそれぞれ計画を立て,実行するということを学んだと思うが,それを反省し,次につなげていくことがたいせつであり,企業ではそのP・D・S・Cサイクルが繰り返されている。そして,これを学校生活にも生かしてもらうために,本校では立志夢実現シートを活用しているのである。日頃の取り組みを崩さないためにも,冬休みで不規則な生活とならないようにして欲しい。」と,注意が促された。
また,アメリカとの学習態勢との違いを挙げられ,「本来の学習姿勢は,自らの力で疑問を解決する姿勢を持っていなくてはならない。全校生徒にこれを実践してもらいたい。」と。さらに三味線奏者高橋竹山を例に挙げ,「魂を込めて一生懸命に取り組めば,下手なことでも上達する。3年生であっても遅くはない。この長期休業を有意義に使ってもらいたい。」との訓辞が力強くなされた。
納め式終了後には菊池晴貴生徒会長が壇上に立ち,全校生徒に対してフィリピン台風復興募金に協力してくれたことへのお礼と,1週間で35,550円の浄財が集まり,このほどマニラ育英会に寄託したことが告げられた。
さらに職員よりの講話として,中生徒指導部長補佐より学校生活を送るに当たって,やなせたかし氏の詩を紹介しながら,「より一層の,花巻東高校の生徒としての自覚を持って,冬休みを過ごしてもらいたい。」とのことが話された。
菅原学習メディアセンター長からは,昨年度からフィリピンのジャン・ジョゼフ君に対して盛岡マニラ育英会を通じて,15,000円を支援していることが紹介された。この金額は少額と感じるが,少年が朝から晩まで1年間働き詰めで稼げる額であるという。この支援によってジョセフ君は学校へ通ようことができるのだ。こういう活動を通じて貧困問題に向き合うと,自分の生活がいかに恵まれているのか感じることができる。「この恵まれた環境を生かして学習活動に励んでもらいたい」と述べられていた。
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