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6年ぶりにノーシードから発進することになった第89回全国高等学校野球選手権岩手大会では,第1シードの麓に位置し,緒戦を突破すれば東北大会優勝校の一関一高との激闘となる。
花巻東の野球は「守りを固めて,攻撃に移る」をモットーに,バッテリーを中心とした鉄壁のディフェンスで,接戦に強く逆転できるチームカラー。
投手陣は左の伊藤・落合投手の二枚とアンダースローの佐藤投手・右上手の小原投手と,安定感のある豊富な投手陣。それをリードするのは強肩の熊林捕手で投手の持ち味を引き出す。
野手ではショートの森子・巻田選手の二遊間を中心に失策が少ない。
攻撃では2年生の中村選手と主将の関口・羽田野選手らの前にランナーをどれだけおけるかがポイントとなる。 |
●試合日程 |
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2回戦 |
7月14日 |
一関球場 |
9:00 |
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3回戦 |
7月17日 |
一関球場 |
9:00 |
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4回戦 |
7月19日 |
県営球場 |
9:00 |
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準々決勝 |
7月20日 |
県営球場 |
10:00 |
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準決勝 |
7月22日 |
県営球場 |
11:00 |
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決 勝 |
7月23日 |
県営球場 |
13:00 |
部 長 |
流 石 裕 之 |
監 督 |
佐々木 洋 |
背番号 |
選手名 |
学年 |
出身中学校 |
1 |
伊藤 厳 |
3 |
藤 沢 |
2 |
熊林 健太郎 |
3 |
北 陵 |
3 |
羽田野 恭平 |
3 |
北松園 |
4 |
巻田 遼 |
3 |
福 岡 |
5 |
石井 康太 |
3 |
滝沢二 |
6 |
森子 勇介 |
3 |
普 代 |
7 |
佐々木 龍太 |
3 |
仙 北 |
8 |
埜崎 隆浩 |
3 |
滝 沢 |
◎9 |
関口 翔 |
3 |
宮古・二
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10 |
小原 和己 |
3 |
湯 口 |
11 |
落合 啓晃 |
3 |
宮古西 |
12 |
山蔭 祥太 |
3 |
花巻北 |
13 |
田端 秀俊 |
3 |
滝沢二 |
14 |
吉田 雅 |
3 |
福 岡 |
15 |
堀内 大地 |
3 |
北松園 |
16 |
佐藤 高大 |
3 |
世田米 |
17 |
菊池 雄星 |
1 |
見 前 |
18 |
中村 有哉 |
2 |
長 内 |
19 |
蒲野 優也 |
3 |
松 園 |
20 |
吉田 大樹 |
2 |
仙 北 |
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二回戦 花巻東 対 大船渡工 |
霧雨 一関球場 開始8時50分 |
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
大船渡工 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
|
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3 |
花巻東 |
7 |
3 |
1 |
1 |
1× |
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13 |
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(5回コールド) |
花巻東高校 |
投手:小原和己選手(湯口中出身)
捕手: 熊林健太郎選手(北陵中出身)
(2塁打)
石井康太選手(滝沢第二中出身)2本
佐々木龍太選手(仙北中出身)
関口翔選手(宮古第二中出身) |
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1回裏,トップ埜崎隆浩選手(巻堀中出身)のライト前ヒットを皮切りに,3連打を含む6安打を集め一挙7点。2回には佐々木龍太選手(仙北中出身)と小原和己選手(湯口中出身)のタイムリーで3点。3回以降も石井康太選手(滝沢第二中出身)のタイムリーツーベースなどで着実に加点した。
投げては,先発の小原和己選手の球威のあるテンポのいい投球で大船渡工打線を3失点に抑えた。
最後は熊林健太郎選手(北陵中出身)のレフト前タイムリーで締め,15安打13得点と打線が爆発し,見事に5回コールドで勝利を収めた。 |
三回戦 花巻東 対 一関一 |
曇り 一関球場 開始8時50分 |
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
一関一 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1
|
0 |
5 |
花巻東 |
0 |
5
|
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
× |
6 |
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第1シード撃破! |
花巻東高校 |
投手:伊藤厳選手(藤沢中出身),菊池雄星選手(見前中出身)
捕手:熊林健太郎選手(北陵中出身)
(2塁打)
菊池雄星選手(見前中出身) |
|
今大会屈指の2投手を擁する春の東北大会覇者一関第一高校。接戦は必至と予想された。平日にもかかわらず地元ということもあり,一関球場は立ち見が出るほどの満員であった。
本校は伊藤厳選手(藤沢中出身),一関一高は新沼選手の両エースの先発。
初回,やや浮き足たった所を攻められ2失点。続く2回もエラーが重なり無死満塁のピンチ。
ここでベンチが動いた。1年生左腕菊池雄星選手(見前中出身)を投入。犠牲フライで1点を失うも後続を断ち切りなんとか最少失点で抑えた。
ピンチを乗り切った2回裏,1死2塁から菊池雄星選手がセンターオーバーのあわやホームランというあたりのタイムリーツーベースで1点を返し,2四球のあと,1死満塁から2番森子勇介選手(普代中出身),3番中村有哉選手(長内中出身)の連続タイムリーで一挙5点をあげ逆転に成功した。
3回以降は,2番手投手菅原選手の好投に打線が止まり,なかなか点が取れず,逆に5回に1点,8回にはソロ本塁打を打たれ同点とされた。
8回裏,四死球などで2死満塁のチャンスを迎え,打席には2回途中からレフトを守る山蔭祥太選手(花巻北中出身)。殊勲の初球押し出しデッドボール。これが決勝点となった。
投げては,2回からリリーフした菊池雄星選手が,1年生とは思えない落ち着いた堂々としたピッチングを披露。第1シードの一関第一高校を6−5で破り,4回戦へ駒を進めた。
2年前の「逆転の花巻東」を彷彿させる試合内容で,梅雨の寒空を熱気に変えるほどの大応援とともに一丸となって戦った試合であった。ナイスゲーム! |
四回戦 花巻東 対 不来方 |
曇り 岩手県営野球場 開始8時50分 |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
花巻東 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
4 |
不来方 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
× |
0 |
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落合投手完封! |
花巻東高校 |
投手:落合啓晃選手(宮古西中出身)
捕手:熊林健太郎選手(北陵中出身)
(本塁打)
石井康太選手(滝沢二中出身)
(2塁打)
関口翔選手(宮古二中出身) |
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ベスト8をかけ,4回戦の相手は2試合ともコールド勝ちと打線好調の不来方。
初回,先頭バッター埜崎隆浩選手(滝沢中出身)の内野安打などで1死3塁とし,3番中村有哉選手(長内中出身)の鮮やかな三遊間を破るヒットで先制。
4回には,この回の先頭バッター石井康太選手の左翼席へのホームランが飛び出し,2−0とリードを広げた。
本校の先発投手は落合啓晃選手(宮古西中出身)。
1回は2死3塁,3回は2死2・3塁,4回は2死1・2塁とピンチを迎えるが,落ち着いた投球で後続を断ち切り,序盤を無失点に抑え,後半に繋げた。
追加点が欲しい6回表,落合啓晃選手のセンター前ヒットなどで2死2・3塁とし,1番埜崎隆浩選手がライト前にしぶとくはじき返し,4−0と差を広げることに成功した。
落合啓晃投手は,5回以降もランナーを出すものの130q台のストレートと切れのある変化球を巧みに使い,粘り強いピッチングで要所を締めた。7回には無死3塁というピンチに立たされたが,気迫あふれる投球で後続を三振,三振,センターフライに打ち取った。
熊林健太郎捕手(北陵中出身)の好リードも光り,9回は3人を内野ゴロに打ち取り,不来方を完封!
ベスト8進出を果たした。 |
準々決勝 花巻東 対 盛岡市立 |
曇り 岩手県営野球場 開始8時50分 |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
花巻東 |
5 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
2 |
|
|
9 |
盛岡市立 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
0 |
|
(7回コールド) |
花巻東高校 |
初回一挙5点!羽田野選手4安打!
投手:佐藤高大選手(世田米中出身)
捕手:熊林健太郎選手(北陵中出身)
(2塁打)
羽田野恭平選手(北松園中出身)2本 初回一挙5点!羽田野選手4安打!
石井康太選手(滝沢二中出身) |
|
準々決勝の相手は,3試合とも接戦の末勝ち上がってきた盛岡市立。なんとか序盤に先取点をとってペースを掴みたいところである。
小雨が降る中,予定通り10時に試合開始。
初回,1死1塁から中村有哉選手(長内中出身),関口翔選手(宮古二中出身),石井康太選手(滝沢二中出身),羽田野恭平選手(北松園中出身)の4連打などで一挙5点をあげ,主導権を握ることに成功。
本校の先発投手は右下手投げの佐藤高大選手(世田米中出身)。
1回裏は,3番バッターを四球で出したものの,続く4番バッターを三振に取り,上々のスタートを切った。
3回表1死後,石井康太選手のライト前ヒットでライトがもたついている間に3塁へ。続く羽田野恭平選手が初球をライトへはじき,6−0とリードを広げた。
6回表には,中村有哉選手のセンター前タイムリーヒットで7−0。7回表には,田端秀俊選手(滝沢二中出身)のセンター犠牲フライと巻田遼選手(福岡中出身)のセンター前タイムリーヒットでダメ押し点をあげた。
打線では,石井康太選手が3安打,羽田野恭平選手が4安打と猛打を奮い,12安打で9得点。
投げては,佐藤高大投手が緩急をつけた丁寧なピッチングで相手打線を翻弄。3塁ベースをも踏ませない完璧な内容で7回を無失点に抑えた。
終始小雨が降り続く中,選手達は集中力が途切れることもなく,9−0の7回コールドで盛岡市立を退けた。 |
準決勝 花巻東 対 盛岡大学附属 |
晴 岩手県営野球場 開始11時 |
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
盛大附属 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
1 |
花巻東 |
2 |
0 |
0 |
0 |
6 |
1 |
× |
|
|
9 |
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(7回コールド) |
花巻東高校 |
関口選手2ラン,山蔭選手グランドスラム!
投手:伊藤厳選手(藤沢中出身),菊池雄星選手(見前中出身)
捕手:熊林健太郎選手(北陵中出身)
(本塁打)
関口翔選手(宮古二中出身),山蔭祥太選手(花巻北中出身) |
|
準決勝の相手は,強豪盛岡大学附属。ここまで無失点で勝ち上がってきたチームである。
本校は初回,2死から3番中村有哉選手(長内中出身)がショートへの内野安打で出塁。続く,関口翔選手(宮古二中出身)が右翼席へ豪快な2ランアーチ。ここ一番で主砲に一発が出た。
2回に1点を失うも,5回裏,森子勇介選手(普代中出身),巻田遼選手(福岡中出身),関口翔選手の3連打で1点。5番羽田野恭平選手(北松園中出身)が四球で無死満塁。6番石井康太選手(滝沢二中出身)もボールを選び,押し出しで4−1。続く,7番山蔭祥太選手(花巻北中出身)が1ストライク1ボールからの3球目を鋭く振り抜き,ボールは応援団の前をきれいな放物線を描きライトスタンドへ。試合を決定づける満塁本塁打で8−1。ビッグイニングとなった。
森子勇介遊撃手を中心とする守りは無失策。投げては,エース伊藤厳投手(藤沢中出身)と1年生菊池雄星投手(見前中出身)両左腕の継投で,相手打線を最少失点に抑えた。
6回にも点を加え,9−1の7回コールドで準決勝を突破した。 |
決勝 花巻東 対 専修大学北上 |
晴 岩手県営野球場 開始13時 |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
専大北上 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
3 |
花巻東 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2× |
4 |
花巻東高校 |
頼れる男 関口主将!劇的逆転サヨナラ!
投手:落合啓晃選手(宮古西中出身),菊池雄星選手(見前中出身)
捕手:熊林健太郎選手(北陵中出身)
(2塁打)中村有哉選手(長内中出身) |
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いよいよ決勝戦。相手の専大北上高校は昨年度の岩手県代表。序盤は苦労した試合が多かったものの,準々決勝・準決勝と打線が爆発し,投打ともに勢いに乗っている。
ジャンケンで勝った関口翔主将(宮古二中出身)は後攻を選ぶ。この選択が最後に劇的な感動を生む。
本校の先発投手は,4回戦で不来方高校を完封した落合啓晃選手(宮古西中出身)。立ち上がりを攻められ1点を失うも,2回以降は持ち前の粘り強いピッチングを披露。4回には三者三振に抑えるなど5回1失点と好投した。
好調の打線は,相手投手をとらえてはいるものの,相手の正面であったり,好捕などでなかなか点をあげられないでいたが,5回裏2死から,2番森子勇介選手(普代中出身)がレフト前ヒットで出塁すると,3番中村有哉選手(長内中出身)がレフトオーバーの2塁打を放ち,森子選手が一気にホームへ生還し同点。続く頼れる4番関口翔選手(宮古二中出身)のタイムリーで逆転に成功した。
6回からは菊池雄星選手(見前中出身)がマウンドへ。相手の4番バッターを三振で打ち取るなど気迫のピッチングで6・7回を0点に抑えたが,8回表に2点を失い逆転される。
本校の攻撃は,7・8回とランナーを出すものの,あと1本が出ず2−3のまま9回へ。
9回表に,裏の攻撃に繋がるようなビッグプレーが生まれる。相手のトップバッターがヒットで出塁し,無死1塁でどうしても追加点を与えてはいけない場面。ピックオフプレーで熊林健太郎捕手(北陵中出身)から矢のような送球が1塁に送られアウト!結局この回を3人で抑え,裏の攻撃を迎えた。
この回のトップバッター代打巻田遼選手(福岡中出身)がレフト前ヒットで出塁。1番埜崎隆浩選手(滝沢中出身)が送りバントをしたが,相手三塁手の野選で無死1・2塁とこれ以上ないチャンスとなる。ベンチ同様スタンドも同点はもちろんサヨナラの期待が膨らみ,異様な雰囲気が漂う。
2番森子勇介選手がきっちりバントを決め,1死2・3塁。ここで3番中村有哉選手がレフトへタイムリーを放ち同点。続く4番関口翔選手が同じくレフトへサヨナラヒットを放ち,熱戦に終止符が打たれた。
森子勇介遊撃手の2回のショートゴロをサードへ投げアウトにしたプレーと,8回のセンター前に落ちるかというあたりを好捕した守備が光った。
チームとしては失策はあったものの,投手を中心とした守備でリズムを掴み,そのリズムを打線に繋ぎ,9回のあの集中力が生まれたように見えた。
今大会は,本校は勝負強い選手が多かった。打線ではチャンスに1本が出て,守っては相手にその1本を出させなかった場面が多く見られた。この勝負強さが決勝戦でも発揮され,3番中村選手,4番関口選手の得点圏でのバッティングが勝負を決めた。
甲子園でも期待できる,内容と収穫の多い岩手大会であった。 |
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