暖冬と予想されていた今年の冬であったが,例年に無く降雪量もあり厳しい寒さの冬で,それでも2月28日(日)にはようやく今年初めての白鳥の北帰行を確認して,いよいよ春への訪れだと感じていたが,また次の日には寒波来襲で白雪が大地を美しく純白に覆うなど,例年に無く春と冬が行きつ戻りつの様相を展開していた。それでも卒業証書授与式の3月6日(土)は日差しさえなかったが穏やかな天候となり一安心であった。
式1ヶ月ほど前から,式の見学の問い合わせ等が殺到しており,今年度最後まで安全第一を考え,式参加者は生徒1家庭2名までと制限し,整理券を発行しての対応となった。それでも校門前には500人ほどの人垣ができ,野球部の活躍の反響がまだまだ続いていることが感じられた。報道機関も事前に規制をしたが70名ほどが来校された。
さて,卒業証書授与式は午前10時より,花巻市長大石満雄様・議会議長高橋淑郎様・教育委員長高橋豊様をはじめ管内の各中学校の校長先生,法人役員・ PTA・同窓会役員・旧教職員・その他関係各位等々70名ほどのご来賓ならびに460名の保護者の方々の見守る中,厳粛かつ盛大に式が挙行された。
3年間文武両道をモットーに勉学・クラブ活動に励み,「はつらつ花巻東の教育理念」の下,自己実現を目指した230名の卒業生。特にも疲弊する経済状況下にあって,ひたむきに努力し,仲間を信じ支え合い,明るさと礼儀を重んじる学校の教育理念を,甲子園という全国の舞台で立派に披露して具現化し,人々に勇気と感動と活力を与えた野球部の功績は大きかったと思う。もちろんそれ以外の卒業生も同様である。
式では,校長先生・理事長先生,そしてご来賓の方々から多くの励ましのお言葉をいただいたが,今年度をもってご勇退なされる照井早理事長兼学院長先生からは卒業を祝い,「今後社会に出ても花巻東の教育理念を忘れず,物事に誠を尽くし生きていけば必ず福を招くことができるのだ」という信念から「至誠招福餅」なるものをいただいた。照井理事長先生の人柄のうかがわれる発案だと感じ入った。
式を終えた卒業生は,友との別れを惜しみ名残は尽きない様子であったが,校門前で待つ人垣の中にそれぞれの洋々たる進路に向けて,はつらつと胸を張って力強い足取りで消えて行った。
卒業生の,幸多からんことを祈念す。 |