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花巻東高等学校
国際姉妹校締結後の修学旅行韓国コースで釜山情報観光高等学校と学校交流

 秋も真っ盛りの10月18日(金),本校は韓国釜山情報観光高等学校と,両校の関係者が情報や文化を共有しながら国際親善に努めていくことを誓い,国際姉妹校提携を締結をした。
 締結後,初となる両校の交流会が,12月10日(火)修学旅行の韓国コース2年生19名と小田島校長先生そして引率の及川珠緒先生が釜山情報観光高等学校を訪れ実施された。
 歓迎セレモニーでは,釜山情報観光高等学校の尹 乗吉(ユン・ビョンギル)校長先生のあいさつと本校の小田島校長先生のあいさつに始まり,釜山情報高等学校の生徒代表が日本語で歓迎のあいさつをしてくれた。
 本校からは,韓国コース修学旅行団長の田口尊義君(2年・花巻北中出身)が,パワーポイントを使用しながら本校の紹介と花巻市について,釜山情報観光高等学校の生徒に対して理解しやすいように,図や絵を用いながらゆっくりと説明した。
 花巻市の紹介では,詩人・童話作家としてだけではなく,教育や農業者としても活躍した宮沢賢治先生の代表作「雨ニモマケズ」を,ワンフレーズずつ交互に日本語と韓国語で朗読した。セレモニー参加者全員で朗読したことにより,会場の雰囲気は日韓の友好がより一層高まっていく予感がした瞬間でもあった。また,今回の訪問の記念にと,本校より南部鉄瓶が姉妹校に贈られた。
 その後の調理実習を通しての交流会では,始めは緊張気味の生徒たちであったがグループごとに分かれ,韓国の代表的な料理である「ちぢみ」を調理し,会話を交えながら楽しく交流を深め時間を過ごしてした。特にも,ちぢみをフライパンでひっくり返す技が成功すると,各グループで喜びの歓声が巻き上がり互いにあどけない高校生の姿が垣間見え,うち解け合っていた。
 本校生徒たちは修学旅行前に,花巻市国際交流室の朴銀貞(パク・ウンジョン)さんによる事前授業で韓国の文化や語学を若干学習してきた。その成果を生かし,韓国語で記入した自分の名刺や日本から持参したお菓子のお土産などを親しくなった釜山の生徒たちにプレゼントして,これからも交流を深めていこうと約束していた。
 楽しい時間は,あっという間に過ぎていくものであり,別れのときが来て,あちこちで別れを惜しむ様子がうかがわれ,後ろ髪を引かれる思いで釜山情報観光高等学校を後にした。
 本校に学ぶ生徒たちが,広い視野と国際感覚を身につけた人材になるための第一歩を踏み出せたように感じる実りある交流会だったと思う。


歓迎セレモニーが始まる   小田島校長先生があいさつをする
歓迎セレモニーが始まる   小田島校長先生があいさつをする

両校の生徒たち   南部鉄瓶を贈る
両校の生徒たち   南部鉄瓶を贈る

雨ニモマケズ」の詩を参加者全員で朗読   釜山情報観光高等学校より記念品として両国旗が贈られる
雨ニモマケズ」の詩を参加者全員で朗読   釜山情報観光高等学校より記念品として
両国旗が贈られる

釜山情報観光高校生からも記念品が贈られる   歓迎アトラクションでのバンド演奏
釜山情報観光高校生からも記念品が贈られる   歓迎アトラクションでのバンド演奏

調理交流が始まる   調理開始
調理交流が始まる   調理開始

チジミをひっくり返す   焼き上がるのを待つ
チジミをひっくり返す   焼き上がるのを待つ

校長先生たちも試食   ホスト役の釜山情報観光高等学校の生徒たち
校長先生たちも試食   ホスト役の釜山情報観光高等学校の生徒たち

校舎をバックにみんなで
校舎をバックに,みんなで

□ 事前学習 から


朴先生が自己紹介を   授業が始まる
朴先生が自己紹介を   授業が始まる

簡単な韓国語を覚えよう   授業風景
簡単な韓国語を覚えよう   授業風景


孫基禎記念館で平和を学ぶ

 そしてソウルに移動してから,12月12日(木)にはベルリンオリンピックのマラソン覇者,孫基禎氏の生誕100周年を記念してソウル市内に建設された孫基禎記念館を訪問した。
 孫基禎選手については,今年度の本校の国際理解セミナーで盛岡聴覚支援学校の安保訓子副校長先生に講演をしていただき学習したことが縁となり,記念館訪問が今回の韓国コースの修学旅行コースに組み入れられたものであった。
 ソウル在住で孫基禎さんのお孫さん,李俊承さん(イジュンスン)が一行を快く出迎えてくれた。館内に入ると生徒一人ひとりに音声ガイド付きスマートフォンが手渡された。映像と,日本語をはじめとする各国語による音声で,孫選手の偉業と足跡をたどれるように工夫されており,生徒は興味をもって展示内容を見学し,日韓のはざまで苦悩してそれでも日韓友好に生きてきた孫選手について学習しようと自ら進んで学び取っていたことが印象的であった。特にも陸上競技部に所属する生徒たちは興味を持ち,植民地支配期に空腹を忘れるために走り始め,五輪に出場して世界制覇をした孫選手の人生に関心を寄せて見学していたようだった。そのほか,当時の金メダルや月桂樹,表彰状なども展示されていた。また,優勝を報じた東亜日報紙が,表彰式で着ていたシャツの日の丸を塗りつぶした写真を掲載し,発行停止となった「日章旗抹消事件」が大きな画面のタッチパネルで紹介され,実際に触れて日の丸を消すことができる画面となっていて,五感で学べるように構成され,小学生でも分かりやすく見学できる展示スタイルには新しい時代を感じさせられた。
 今回の韓国コースの修学旅行は,日本と韓国両国の若者が,過去の不幸な歴史を正しく認識して,互いに協力しながら明るい未来を築き上げていくことの重要性を改めて感じさせられた修学旅行となったと思う。

等身大の孫選手   李館長と小田島校長先生
等身大の孫選手   李館長と小田島校長先生

音声ガイド付きスマートフォン   スマートフォンが手渡される
音声ガイド付きスマートフォン   スマートフォンが手渡される

スマートフォンをかざして説明を聞く   孫選手の足袋
スマートフォンをかざして説明を聞く   孫選手の足袋

学校を再現してある   日章旗抹消事件の新聞
当時の学校を再現してある   日章旗抹消事件の新聞

平和に思いを馳せる   晩年の孫基禎氏
平和に思いを馳せる   晩年の孫基禎氏

みんなで
みんなで

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